カメムシのアンケート


(1)  カメムシ研究会会員が選んだカメムシ BEST 10  本会会員54名回答/2001年1月実施


1位 アカスジキンカメムシ(38ポイント)
2位 オオキンカメムシ(36)

3位 ウシカメムシ(27)

4位 ニシキキンカメムシ(21)
5位 オオツノカメムシ12)
6位 アオクチブトカメムシ11)
7位 ツノアオカメムシ(9)
8位 キマダラカメムシ(8)
9位 ナナホシキンカメムシ(7)
10位 トホシカメムシ
6)


11位 キクグンバイ・アヤナミカメムシ・ベニツチカメムシ・ツシマオオカメムシ・グンバイムシ類(4)

16位 ノコギリカメムシ・シロヘリクチブトカメムシ・ヒメヒラタカメ類・ルリクチブチカメムシ・ヒメツノカメムシ・エサキモンキツノカメムシ・ヒメクビナガカメムシ・トサカグンバイ・アシビロヘリカメムシ・タマカメムシ・ミナミオオヘリカメムシ・アシブトマキバサシガメ・フトハサミカメムシ・ナガメ・コバネヒョウタンナガカメ・アメンボ・ベニモンマキバサシガメ・カスミカメ類・シラホシカメムシ(3)
35位 アカヒメツノカメムシ・イシハラカメムシ・ハサミツノカメムシ・モンキツノカメムシ・ヨコヅナサシガメ・ムラサキカメムシ・ヒメタイコウチ・クチブトカメ類・オオモンカスミカメムシ・ベニホシカメムシ・ツチカメムシ・クロバアカサシガメ・サビヒョウタンナガカメ・オヨギカタビロアメンボ・ツノカメ類・ウズラカメムシ・タガメ(2)
52位 20種(1)
種名省略

 

<人気のカメムシは?>          

会員にベスト3を投票してもらい、1位を3ポイント、2位を2ポイント、3位を1ポイントとして集計した。1・2位は予想されたが、3位には強豪オオツノカメや、美麗ニシキキンカメ・アオクチブトカメ・ツノアオカメを振り切りウシカメムシ。キンカメ類を合わせると92ポイントでダントツ。ツノカメ類(29)クチブト類(17)グンバイ類(11)と続く。意外と人気があったのはツチカメ類(8)マキバサシガメ類(7)。腿節の太いカメムシや紋をつけているカメムシはカメムシ屋には魅力的のよう。マニアックなところでは, クビナガカメ・カタビロアメンボ・カスミカメムシなどがあった. 流石カメ研、クサギも投票あり。

<何故カメムシが好き?>          

外見上の魅力は、1に光りもの(美しさ)、2に角もの(かっこ良さ)、そして曲者(多様な形態)だ。しかし、色彩や形態と共にカメムシ研究者を魅了しているのは植物との関係、卵保護、群生、移動などカメムシのさまざまな生活史である。その他会員の意見は、あの匂いがたまらなく好き/カメムシ類は昆虫の中で海にも進出した(ウミアメンボ)/標本が扱い易い、場所をとらない/においの多様性/研究者が少ない/サシガメに刺されそうでたまらない/人に嫌われているから/くりくりっとした目/あのフォルムがたまらない/よく言えばゆったりと暮らしている/昆虫化石で出て来る/ハネなしのカメムシの分布/小楯板の発達した進化/生活史に謎がある/山でも都市でも採集可能/採集が難しい種類がありカメムシ採集はレベルが高い/トータルでチョウ・甲虫に劣らない/環境指標生物として今後注目/子育てするところ/アバタもエクボ/種間で体型の変異が大きい/どことなく間の抜けた顔/飯のタネだから/愛嬌がある/頑丈な体をしたものが多く標本のみばえがする など。

<カメムシが嫌われている理由は?>          

①匂い ②農作物の害虫 ③形態 ④無知、先入観、一般に美しさが知られていない ⑤サシガメ類に刺される という順。



(2) 虫に興味のない京阪神(都市部)の30代~60代の50人(♂26・♀24)に聞きました


①カメムシに近縁の虫は?

1位 カナブン (16人・32%)
2位 テントウムシ (6人・12%)

3位 ゴミムシ (3人・6%)

4位 ゴキブリ (2人・4%)

5位 セミ (1人・2%)

6位 わからない (22人・44%)

1~3位は甲虫、体の堅い事、飛び方が似ているからであろう。
カナブンもしくはコガネムシ類(関西ではブンブン)が1位は納得。
テントウはマルカメムシの形態による。正回答はセミで僅か1人。

②カメムシは好きなほう? 嫌いですか?

 好きなほう・・・・・・・・・2名(4%)

 嫌い・・・・・・・・・・・・・8名(16%)

 どちらでもない・・・・40名(80%)

私たちは安心しました。カメムシを嫌う人は5分の1以下、たいていの人は嫌いではないのです。

 カメムシに愛を!